集成館事業の歴史


■集成館事業(しゅうせいかんじぎょう)は、薩摩藩第28代当主島津斉彬によって起こされた日本最初の洋式産業群の総称をさす


■島津斉彬が集成館事業を開始するに至るまでの時代背景として、その当時、中国でのアヘン戦争(1840年~1842年)などでイギリス、フランスなどのヨーロッパ諸国がアジア各地で植民地化を進めていた事が挙げられる


■そのアヘン戦争前後から、当時薩摩藩の支配下にあった琉球へ異国船が度々来航するようになっており、それらは逐一琉球から薩摩藩へ報告されていた。島津斉彬が藩主に就任する1851年には、しきりに異国船が琉球に来航するようになっていた


■島津斉彬は、藩主に就任するや、それまで長年温めていた集成館事業の計画に着手し、現在の鹿児島市磯地区を中心としてアジア初の近代洋式工場群の建設に取り掛かった


■特に製鉄・造船・紡績に力を注ぎ、大砲製造から洋式帆船の建造、武器弾薬から食品製造、ガス灯の実験など幅広い事業を展開した


■この当時佐賀藩など日本各地で近代工業化が進められていたが、島津斉彬の集成館事業は軍事力の増大だけではなく、社会インフラの整備など幅広い分野まで広がっている点が他藩と一線を画す


■集成館事業のうち、製鉄・造船に関わる機械工場、反射炉跡など3資産が「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として世界文化遺産に登録されている


■島津斉彬(しまづ・なりあきら)略歴
【1809年~1858年】江戸時代後期から幕末の外様大名で、薩摩藩の第11代藩主。西洋事情に明るく進取の気性に富み、大規模な藩政改革を実施。集成館を興し、反射炉、ガラス工場、洋式紡績所などを設置。西洋式軍艦・昇平丸を幕府に献上した。将軍後継問題では一橋派に属し、井伊直弼と対立。享年50


島津斉彬が育てた人物に西郷隆盛がいる

■西郷隆盛(さいごう・たかもり)略歴
【1828年~1877年】維新の三傑の一人。通称、吉之助。号は南洲。薩摩藩の下級藩士の出。島津斉彬(なりあきら)の知遇を受け、国事に奔走。第二次長州征伐以後、倒幕運動の指導者となり、薩長同盟に尽力。大総督府参謀として征東軍を指揮して東下、江戸城を無血開城させた。維新後、参議。のち、征韓論の議を唱えたが入れられず下野、西南戦争に敗れて城山で自刃。49歳で没


島津斉彬の養女に天璋院篤姫がいる

■天璋院篤姫(てんしょういん・あつひ)略歴
【1836年~1883年】五摂家筆頭近衛家の娘として徳川家に嫁ぎ、江戸幕府第13代将軍徳川家定御台所となった人物。薩摩、今和泉領主・島津忠剛の娘として生まれる。薩摩藩主島津斉彬の養女となり、13代将軍徳川家定の正室として江戸城大奥に入る。家定が急逝した後は落飾し、14代将軍・家茂と和宮の補佐に努める。江戸幕府崩壊後は徳川救済に尽力。江戸城退去の後は、自らの生活を切り詰めて元大奥の者たちの面倒を見た。享年48
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ラサ工業の歴史・沿革


■ラサ工業株式会社は、日本の化学メーカーである

■創業者の恒藤規隆が、明治時代の農村の疲弊を憂い、国産の安価な肥料資源を開発・供給することを目指して創業された

■祖業である肥料・鉱山・製錬・硫酸事業からは撤退しており、化成品、機械、電子材料を軸として事業を展開している

■社名は、1907年(明治40年)にラサ島(沖大東島)で肥料の原料となるリン鉱石を採掘したことに由来する

■リン鉱石の採掘が行われなくなった現在でも沖大東島全体がラサ工業の私有地となっている

■本社所在地:東京都中央区京橋一丁目1番1号

■創業年月日:大正2年5月1日

■設立年月日:大正7年6月26日

■市場情報:東証1部

■事業内容:化成品、機械、電子材料

■1911(明治44年)2月
ラサ島燐砿合資会社発足

■1913(大正 2 年)5月
ラサ島燐砿株式会社設立

■1934(昭和 9 年)3月
社名をラサ工業株式会社と改称

■1937(昭和12年)4月
ラサ島を国より譲り受ける

■1971(昭和46年)12月
非鉄金属鉱山事業より撤退

■1972(昭和47年)4月
大阪工場にてエレクトロニクス向け高純度リンの製造開始

■2013(平成25年)12月
三本木工場に放射性ヨウ素吸着剤(AgX)生産設備設置


略歴・経歴(プロフィール)
■恒藤規隆(つねとう・のりたか)
【1857年~1938年】肥料の原料となる燐鉱を探して各地を調査し、沖大東島(ラサ島)で糞化石質燐鉱石(グアノ)を発見したことで知られる。大分県出身。駒場農学校(現東大農学部)卒業。農商務省でフェスカについて土性調査をおこなう。明治32年日本最初の農学博士。34年肥料鉱物調査所初代所長。退官後、ラサ燐鉱をおこし社長。土性図作成を指導し、「日本土壌論」にまとめた
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