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けん玉(剣玉、拳玉、剣球)の歴史


■けん玉(けんだま)は、十字状の「けん(剣)」と穴の空いた「玉」で構成される玩具である

■世界各国で遊ばれており、表記には剣玉、拳玉、剣球などがあるが、21世紀初頭では「けん玉」が一般的


■けん玉は日本発祥の玩具ではない


■ワイングラスと毛糸球、シカの角と木製の玉など2つのものを糸または紐で結び、一方を引き上げまたは振り、もう一方に乗せる・穴を突起物にはめるような玩具は昔から世界中に存在した


■日本に紹介されたのは江戸時代といわれ、1830年に喜多村信節が著した『喜遊笑覧(きゆうしょうらん)』に「安永六七年の頃拳玉と云もの出來たり」とあるのが知られており、当初は酒席の遊びであったと考えられる


■明治時代になり、文部省発行の児童教育解説『童女筌』(どうじょせん、1876年)にて「盃及び玉」として紹介されてから子どもの遊びへと変化していった


略歴・経歴(プロフィール)
■喜多村 信節(きたむら・のぶよ)
【1783年~1856年)江戸期の国学者。江戸後期の風俗百科事典『嬉遊笑覧』の著者であり、喜多村筠庭(きたむら・ いんてい)として知られる。庶民社会の風俗や諸事に詳しく、多くの著作があり、他に『筠庭雑録』、『瓦礫雑考』、『武江年表補正』などがある


■嬉遊笑覧(きゆうしょうらん)は、喜多村信節が江戸時代後期の風俗習慣、歌舞音曲などについて書いた随筆。和漢古今の文献を引用して解説し、体系的に整理した百科事典的な書物で、江戸風俗を知る有益な資料として知られる
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